セレブな人が30万円もするようなウィッグを買うのは何ともないでしょうが、普通の感覚なら、ちょっと二の足を踏んでしまうはず。ファッション用のウィッグなら高級品でも長く使えてコレクションにもなりますが、医療用ウィッグとなれば話は別です。
医療用ウィッグは普通のウィッグと違って、だいたい1年くらいで卒業となるケースが多く、不要となった医療用は、どう考えても残しておく気にはなれません。むしろキッパリ捨てて、新しい自分を歩み出したいと思うものです。
抗がん剤治療は、主治医から寛解とか卒業という言葉をもらうまで、先の見えない自分との闘いでもあります。出費の多い医療費を少しでもカバーしつつ、余計なものにはお金をかけたくないという女性が多いのも当たり前。
それならば、医療用のウィッグは、“まずレンタルで安く借りて、試着を兼ねて日常使いしてみて、それで品質や機能面で納得がいったら買う”と、3段階で考えてみるのはどうでしょう。レンタルで安く借りれば負担も軽いです。
出費の多い時期に、医療用ウィッグのレンタルがあれば、それを活用することで、高額なウィッグを買わずに済みます。たとえばアンベリールのシルフィという医療用ウィッグには、業界では珍しいレンタルプランがあります。
最初に、初期費用の14,800円を払ってしまえば、あとは1日150円なので、気持ち的にものすごく楽です。レンタルして思う存分に使ってみて~。リハビリや運動で多少無理な使い方をして傷めてしまっても、レンタルだから気になりません。
レンタルを試着がわりに使って、「そのメーカーの製品が気に入ったら、もっとハイグレードな医療用ウィッグにグレードアップして、今度は自分のものとして購入する」、そんな女性も増えているのです。
「高額なウィッグなのに機能性やフィット感がまったく低レベルだった」、「試着もソコソコに買ってしまったので仕方がない」、「こんなことなら使い捨て感覚の安いウィッグにしておくべきだった」など、そんな苦い体験が背景にはあります。
多くの女性は、高額なウィッグを購入してしまってから試着の大切さを知り、それがいかに意味のないお金だったかに気づきます。そんな後悔をせずに済むには、借りて使って、日常的に試してみてから買うのがいちばんです。