ちょっとのお試しでは済ませられない医療用ウィッグ
ウィッグの試着というと、軽く被ってみて似合うかどうかを鏡の前でチェックするのがだいたいのパターンです。しかし、ファッション用のウィッグならそれでいいかも知れませんが、医療用ウィッグとなるとそうはいきません。
見た目のテイストやふんわり感はもちろん、ウィッグの裏側の滑り止めは確かなのか、通気性はいいのか、軽いか重くはないかなど、とてもではありませんが、ちょっと被ってみて、似合ったらいいという性質のものではありません。
そこで自分の体験から、医療用ウィッグにはどれだけのチェックポイントがあり、最低でどれだけの数のポイントに満足すれば合格なのかを調べてみました。
試着で明らかにしておきたい満足度 Check11
- 滑り止めは大丈夫か?
- フィット感を左右するキモになるところ。しっかり縫い付けてあるか、縫製のレベルも確認しましょう。汗で劣化が早いです。
- 通気性は良好か?
- 幅広タイプの人工肌とネット構造が人気です。ネットは通気性がよく、汗溜まりによる不快感がありません。
- 衛生面はどうか?
- 通気性と関連あり。リハビリの後の数時間、イヤな臭いが残らず、陰干しでスッキリ乾く製品がベストです。
- ウィッグの構造はどうか?
- 基本はネット構造です。ベースにウレタンやシリコンが使われているタイプのウィッグは、重たくて型崩れしやすく肩こりの原因にも。
- ウィッグの復元力・丈夫さはどうか?
- 超立体縫製の製品が発売されています。フィット感抜群で復元力があり、少々雑に扱っても大丈夫です。
- 重さは苦にならないか?
- ウレタン、シリコンのベースは論外。社会復帰を早めるには、軽くて18時間は装着していても身体に負担のないものを。
- アジャスターは付いているか?
- フィット感の決め手となるところ。髪の増減にあわせて調整しやすいか、しっかり縫製されているかが大事です。
- 着脱は容易か?
- 被ったり脱いだりが面倒だと、すべてがイヤになる。サッと被って、気が向いたときに思い切って外出できる容易さがいちばんです。
- 見た目のふんわり感はどうか?
- 単色の人工毛を使ったウィッグは論外。ふんわり感は植毛してある髪の毛の色の種類でほぼ決まる。最低5色はないとダメです。
- 髪の状態はどうか?
- 人毛100%が最高級というのはウソ。人工毛と人毛の割合が大事。強度を増し、アレンジやメンテナンスにも耐えられます。
- つむじの状態はどうか?
- 後ろから見られてバレることが多い。原因はつむじがないとか、つむじが不自然なウィッグのせい。職人さんの手植え作業が必須です。
はじめてだからこそ、“通販の自宅試着”がおすすめ
サービスやメンテナンスまでの対応を入れると合計18ポイント。そのうち、ウィッグ本体の品質や機能、美しさに絞ったポイントでは、上記の11のチェックポイントが残りました。絞って残ったこのチェックポイント、実は何日も日常使いして検証しないとわからないものが大半~。とくに初めての方は、“通販の自宅試着”がおすすめ。参考にしてみてください。