医療用ウィッグの試着はインターネット、お電話一本でご自宅にお届けできる!

似合うかどうかより、自分を手助けしてくれるウィッグ

ウィッグの試着といっても普通のウィッグとはワケが違う“医療用ウィッグの試着”。それなのに、鏡の前で軽く被ってみただけで決めてしまう人が多いという話を聞いたことがあります。抗がん剤治療で「脱毛」と「ウィッグ」を経験した人なら、絶対にそんなことはしないはず。医療用ウィッグはファッション用ではありません。

試着の大切さを理解するには、“どうして普通のウィッグではない医療用が開発されたのか”ということを理解することが大事。単純に言ってしまうと、ズレたり落ちたりしやすいファッション用では、闘病中の患者が事故にあってしまう確率が高いからです。体力低下の状態にある日常では、歩くこと1つでも不安定になります。

それだけでもズレやすくなるのに、汗をかいてウィッグの中が蒸れやすくなるという厄介な毎日がついて回ります。人間の身体の重心は下にあるから安定するのに、まるで頭の上に重心があって不安定なまま~。それでは、健康な状態の人でも、落着いて歩くことができないはずです。

身体の弱った闘病中の患者の体力回復をサポートし、外出意欲を高めて、社会復帰を早めるのが医療用ウィッグの役割。似合うか似合わないかよりも、滑り止め効果がキッチリ発揮できるか、蒸れ防止・通気性の確保は十分か、手入れは簡単かなど、大事にすべきチェックポイントはもっと他にあります。

試着とは何か、医療用ウィッグの意義とポイント

  • 医療用ウィッグは、「患者の日常を助け」、「外出意欲を高め」、それが「体力回復と強化」につながって「社会復帰を早めてくれる」ことにある。
  • 似合うか似合わないかをポイントにするのは、2番目に大切なことであり、似合うことを優先して、医療用ウィッグの本来の役割を無視してはいけない。
  • 患者や自宅でリハビリ中の女性は、“生活復帰・社会復帰を第1の目標”にして、リハビリを基準にしたウィッグ選びを心がけるべき。
  • ほんとうの意味で似合うウィッグとは、自分のもともとの髪の毛・ヘアスタイルのことだと思う。ウィッグのスタイル調整・アレンジに気をつけよう。

試着でポイントを確認したら、アレンジにも注意する

医療用ウィッグのスタイリングには2つの選択肢があります。1つは、従来の自分の髪とは関係なく、むしろ“脱毛してしまったいまだからこそ”と考えて、まったく違うヘアスタイルで気分転換をはかること。もう1つの選択肢が、以前の自分の髪に極力近づけてもらうことです。

試着が終わってアレンジを依頼する段になったら、選択肢の1か2か、どちらの方向で依頼するかをはっきり決めておきましょう。迷いがあると中途半端になって、不満の残るウィッグになってしまいます。

アレンジをお願いする際には、「写真や切り抜き、細かな書き込みを添えること」が大事。

できれば前から、横から、後ろからの3方のショット写真を送るのがベストですが、そのような都合の良い写真はないので、写真をコピー用紙にコピーして、見えていない後ろの部分の髪の長さやクセを、文字で細かく書き込んでおきましょう。アレンジへの思いが伝わりやすく満足度が高くなります。