医療用ウィッグの試着はインターネット、お電話一本でご自宅にお届けできる!

脱毛状態で変化する頭のサイズを念頭に

医療用のウィッグのセレクトは、一般用のウィッグを選ぶときと状況がまったく違っていて、本人が闘病中であるということが前提にあります。

さらに加齢などから来る薄毛とは違って、抗がん剤の副作用による脱毛は、“いっきに大量に”抜けてしまいます。そして治療が終われば、髪はまた元通りに生え始めます。

つまり、その時々によって頭のサイズが変わるということも、注意しておきたいポイントになります。したがって、ウィッグサロンやネット通販で医療用ウィッグを試着するときは、最低でも以下の点に注意してウィッグ選びをしなければなりません。

医療用ウィッグの試着で注意したいこと&留意したいこと

  • 闘病中で体調がすぐれなければ、試着をしても長時間のチェックはできないので、妥協して早めに結論を出し、満足度の低いウィッグを購入してしまう傾向にある。
  • 購入するときの頭のサイズは気にしても、髪がそれ以上に減ったり、生えて増えだしたりした際のことは、考慮せずに選んでしまう。
  • 試着は妥協せずに時間をかけてチェックすることが大事。サロンでの対面販売ではそれが無理でも、通販ならマイペースで、時間をかけられることを知っておくべき。

フィット感を高めるために行なう試着前のチェック

では、試着時においてどのような事柄をチェックしたら良いかを考えてみましょう。髪は脱毛して減ったり、ふたたび生え始めて増えたりするので、フィット感はその都度違ってきます。

そう考えると第一に確かめたいのは、医療用ウィッグにあるアジャスター機能ということになります。フィット感調整のための機能です。以下に、アジャスターを含めた試着時の基本的なチェックポイントをご紹介しておきます。

フィット感など着け心地に関する試着前のチェック

  • たとえば医療用ウィッグにはSMLといった基本サイズがあります。メーカーごとのサイズ表をしっかり確認してください。フィット感はここでのサイズの選び方でほぼ決まるので、オーダー前に正しい計測をすませておきましょう。
  • 計測の仕方は、柔らかい生地のメジャーか紐を使って行ないます。前頭部の髪の生え際から耳の上を通過させて、首の後ろ側の付け根(ボンノクボ)と呼ばれるクボミのあるところまでで半周。そのまま反対側を同じように紐を回して、最初の生え際まで行き着いた長さが正しいサイズです。
  • 商品を試着するときは、まずウィッグを裏返しにして、フィット感の調整ができるアジャスターや滑り止め防止機能などがしっかり縫い込まれているか確認します。

ウィッグの軽さや通気性も大事なので、頭の皮膚に触れるベースネットのあり方や弾力性を確認しておきましょう。

適度な弾力性が保たれていれば、ウィッグの形状を美しく保ち、被ったときにこもった湿気の通り道ができるので快適です。