インターネットの普及でこのところ通信販売の売上高はうなぎ上りで増えているようです。それに伴って商品の品揃えも益々充実してきており、今では「買えないものはない」と言われるぐらいです。
でもいくらそういった状態になったとはいえ、特殊な商品は例外なのでは、と考える人も多いはずです。医療用ウィッグも特殊な商品のひとつです。なぜならこれは普通のファッション用のウィッグと違って、病気で髪に障害が生じた人だけが使用するものだからです。
つまり乳がんの抗がん剤治療で脱毛した人やストレスで円形脱毛症ができた人たちがケア目的や、障害部分を隠すために使用するものだからです。したがって普通のウィッグのように大量消費が見込まれるものではないのです。ということはユーザーはそれほど多くないということになり、通販では扱わないのでは、と考える人が多いのです。でも実際は決してそうではありません。
もちろん医療用ウィッグを必要とする人は普通のウィッグほどではありません。とはいえ、このところ乳がん患者の数は次第に増えており、30年前ぐらいに比べると倍ぐらいになっています。
数で言えば2万人台から5万人台に急増しているのです。年間5万人以上の人が乳がんにかかるとすれば、少なくともそれだけの人は医療用ウィッグを使用すると予想できます。これは決して少ない数字ではありません。これだと通信販売があっても決して不思議ではないのです。
医療用ウィッグを利用する人は、病気で髪の毛の障害ができた人です。そうした人は以前はそれほど多くなかったのですが、今はそうではありません。
年間5万人以上の女性が乳がんにかかる、ということを聞くだけでもそれがよく分かります。乳がんだけではありません。今は女性も社会で活躍する時代です。社会で仕事をすればストレスが貯まります。そのストレスが高じるといろいろな弊害が出てきます。円形脱毛症もそのひとつです。このように今では医療用ウィッグを必要とする女性は、以前に比べてうんと多くなっているのです。それに応えるためにできたのがウィッグの通販なのです。それに「通販だと試着が」という心配も無用です。
今では通販でも店頭と同じように、あらかじめ試着して自分に似合うものを購入することが可能になっているのです。しかも品物の選択肢が広いのも魅力です。ある大手のウィッグ通販では、実に40種類以上のウィッグの中から選択できるようになっています。しかも試着用として送ってくれるのは、一つでなく複数もOKなのです。いかに医療用だとは言え、ウィッグにはファッション性やオシャレ感覚が欠かせません。でもこんなシステムがあるなら、きっとそうした要望にも応えてくれるに違いありません。