サロンや自宅でウィッグを試着するとき、あるいは一目見たときに、髪の色がやけに濃くてベタっとした感じだなあと思うことはありませんか。
自分の髪(地毛)とくらべると、明らかに自分の髪のほうが自然で軽い感じがします。そう思った瞬間に、「このウィッグを被ったら絶対にバレバレになる」とわかって、試着する前から腰が引けてしまいます。
ベタっと重々しく、密度が異様に濃く見えてしまうのは、ウィッグに用いられている髪の色が単色~2色程度で、視覚的に見える髪全体に陰影がついていないからです。
私たちの髪は、単色のようで単色ではなく、年代によって少しずつ赤味を帯びたり白くなったりして変化しています。その過程でいろいろな色の髪が混ざり合って、グラデーション効果をもたらしています。
日光や照明の光が当たると、ごく自然に陰影ができてフワっとした感じに。年齢が高くなって髪の1本1本が細くなっても、このフンワリ感が損なわれることはないのです。私が体験した試着時の一目ぼれ体験は、自宅に送ってもらった「アンベリールのシルフィ」というウィッグの箱を開けて、手に取ったときでした。
これまで何回か試着サロン(リアル店)に通ったり、通販の他社製品を宅配してもらったりしましたが、見た目だけでフンワリ感が実感できたのはシルフィだけでした。
「シルフィの髪のグラデーション効果」というのを知ったのは、アレンジをお願いする際に担当者の方に電話し、そこでと交わした雑談の中ででした。
「… …ところでどうしてシルフィはこんなにフンワリ立体的に見えるのですか?梱包を開けて手に取ったときに、一目で感激しちゃいました。他のウィッグとは違う感じですね?」と話すと、「シルフィの医療用ウィッグには、4~6種類の毛髪が使われていて、耐久性を生む人工毛と陣網をミックスして総手植えしています」と答えてくれました。
違う色の髪を使うことで、日光に当たったときにごく自然なグラデーションが生まれフンワリ感がでるのだそうです。またフンワリの理由は、網目の立体縫製にもあるそうです。