いまどきは通販の医療用ウィッグでも無料で試着できるようになりましたが、この試着というのは、メーカーにとって大きな負担であることに間違いはあありません。
だから利用者としては、「試着用はどこかの客が使ったものをリサイクルしている使い回しの商品ではないか」とか、「試着したら購入しなければならないから注意が必要」などということをまことしやかに言いふらす人がいます。
すべてのメーカーがそうだと言い切れるわけではありませんが、この試着に送られてくる商品は、紛れもない新品の商品。しかも試着してみて気に入らなければ、返送料も無料というところが多いのです。
「そこまでして赤字になるのでは?」と考える人もいるでしょうが、通販主体の医療用ウィッグメーカーには、たとえ損を覚悟してでも、実施したい理由があります。
1つは、高額な商品を実際のサロンで購入して、後悔している人が多い現実に応え、コストの少ない通販でまず医療用ウィッグというものを試して欲しいという願い。
そしてもう1つは、コストが少ない分だけ、通販なら「格安でもこれだけ高品質な商品が提供できる」という自社の商品力を知って欲しい」という販促計画の一環です。
実際に十数億円という単位で年4回のTVコマーシャルを流すブランド品にくらべると、新品の試着品を送って無駄になっても、安上がりのコストなのです。
だから同等のクオリティをもつ店舗販売の商品にくらべるとコストは3分の1で済み、その分を価格還元して安く提供できています。「通販の試着品は使い回し」という人がいたら、騙されたと思って、通販の試着品をオーダーしてみてください。
メーカーの選択や注文時には注意事項も必要ですが、それまでのイメージとはまるで違うことにビックリするはずです。